心の欠落――“先天性神経欠損症候群”。あるときから、生まれながらに神経に異常を持っている者が生まれてくるようになった。ここ英樹学園は表向きは、“先天性神経欠損症候群”の子供たちの共同生活による社会性の向上を、本当の目的は社会からの隔離。
症状が軽い順番にA,B,C,D,E,Fとクラス分けされていた。Fクラスに新たに入ったカズヒロは、授業中に奇妙な白昼夢を見る。それは、クラスの一人が【力】を使って暴れる映像だった。
目が覚めたカズヒロは、Fクラスで唯一コミュニケーション能力のあるユキエからFクラスの話を色々と聞く。何も知らないカズヒロにユキエはこう言う。
「このクラスはF。化け物たちのクラスなのよ」
と。
空漠とした精神。
荒廃している心。
不釣合いな能力。
カズヒロは精神の怪物たちのクラスに淡々と溶け込んでゆく。