「タクシー」紹介文


 酔っ払いの中年男、田村は同年代の男に自分が体験したのか、夢だったのかよくわからない話をする。その話で、自分はカーアクションが売りの映画『TAXI』に出てくるようなタクシーに乗った、と田村は主張する。
 男は「冗談でしょう」と笑い飛ばす。田村も半分以上信じていない話であった。

 峠最速を自負する走り屋、祐二はホームコースの峠のタイムアタックに挑んでいた。冴え渡るドライビングに自分でも恐ろしくなりながら、夜道を爆走していく。そとのきバックミラーに車のヘッドライトの光が映りこんだ。
 勝負をふっかけられていると思った祐二は、持ち前のテクニックでぶっちぎろうとする。だが、後の車は離れるどころか逆に差を詰めていた。驚いたことにその車はタクシーだったのだ。


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